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賃貸物件の共用部分とはどんな箇所があるのか?正しい使い方について

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賃貸物件の共用部分とはどんな箇所があるのか?正しい使い方について

みなさんは、賃貸物件の共用部分についてどれくらい知っていますか?
エントランスやエレベーター、ゴミ捨て場などは共用部と理解していても、ベランダやバルコニーまで含まれると知っている方は少ないでしょう。
そこで本記事では、共用部とはどの箇所を指すのか、また正しい使い方について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

賃貸物件の共用部分とはどんな箇所があるのか

マンションには、専有部分と共用部分があります。
専有部分とは特定の方が利用できる場所のことで、独立して使用できる権利を「区分所有権」と言います。
一方で共用部分とはすべての居住者が利用できる場所を指します。
ここでは、賃貸物件の共用部分にスポットを当て、どんな箇所があるのか解説します。

エントランス

一般的に、賃貸物件の共用部分は「エントランス」「階段やエレベーター」「敷地内にある中庭」などが挙げられます。
すべての居住者が共用できる場所なので、廊下やゴミ捨て場なども含まれます。
これらについては後述しますが、エントランスとはご存じのとおり建物の玄関を意味します。
ある程度規模が大きいマンションは必ずエントランスが導入されており、物件によっては防犯対策としてオートロックが設けられているところもあります。
またポストや管理人などもエントランスに設置されています。
建物の顔ということもあり、エントランスで物件の良し悪しも現れるでしょう。

階段やエレベーター

上の階に行くための階段やエレベーターも、共用部分になります。
居住者であれば誰でも利用でき、非常階段がある建物はそこも共用部分に含まれます。

敷地内にある中庭

賃貸物件の敷地内に中庭や道路がある場合も、共用部分扱いになります。
中庭はいわゆる「パティオ」と言い、1階の部屋なら直接自室に出入りできます。
またベンチも自由に利用可能です。
中庭は風がとおりやすく部屋から緑を眺めることができるなどメリットがありますが、共用部分なので丁寧に扱わなければいけません。

ベランダやバルコニー

専有部分と勘違いされやすいのがベランダとバルコニーです。
しかし実際は共用部分になり、自分勝手に使うことはできません。
とくに多いのが「ベランダやバルコニーでの喫煙」です。
自分の部屋にあるため自由に吸っても良いと思われがちですが、共用部なのでマナー違反になります。
またベランダで植物を育てている方は、水やりにも注意しなければいけません。
掃除をする際も同様です。

共用部分は正しく使う

居住者が共用できる部分なので、他の住民の迷惑にならないように最低限のマナーを守って利用しなければいけません。
とくに階段やエレベーターは当たり前のように使っている方が多いと思いますが、ゴミを捨てたりエレベーター内でタバコを吸ったりするのはNGです。
もちろん、「自分の荷物を置く」ことも避けなければいけません。
これについては「廊下や階段など賃貸物件の共用部分にある通路について」でも詳しく述べますが、たとえば自転車やベビーカーなどが挙げられます。
室内に入りきらないからと廊下に出している方がいますが、廊下は共用部分になるので自分の荷物を置くのは禁止されています。

賃貸物件の共用部分にあるゴミ捨て場について

ゴミ捨て場も、賃貸物件の共用部分になることはご存じの方も多いでしょう。
実は、共用部分で一番トラブルが多いと言われています。
ここではよくあるトラブルについて解説します。

ゴミ捨ての時間

多いのが「ゴミ捨ての時間を守らない」トラブルです。
回収は自治体によってさまざまなので、そのルールに従う必要があります。
そのため、夜に回収するところもあれば朝に回収するところもあるでしょう。
「以前住んでいたエリアが夜回収していたから」と、新しいところでも同じように夜捨てるのはNGです。
このように、ゴミ捨ての時間は地域によって異なりますから、必ずその時間を守るようにしてください。
「以前は~」は一切通用しません。

ゴミ捨て場が汚れている

ゴミ捨て場が汚いのもよくあるトラブルになります。
とくにか囲いがないところは捨てられたゴミが散乱していることもあり、他の住民の迷惑になっています。
また衛生的にも良くありませんから、定期的に清掃し、良い状態を保っておきましょう。
ちなみに、ゴミ捨て場が汚れているとそれだけで物件の印象も悪くなると言われています。
管理がしっかり行き届いていないわけですから、引っ越しを検討している方はそういった物件を選ばないことをおすすめします。

部屋までゴミのニオイがする

生ゴミはニオイやすいので、乱雑に捨ててしまうとニオイが他の住民の部屋まで届き迷惑になります。
風の影響もありやむを得ないこともありますが、なるべくはニオイが充満しないように気を付けましょう。
対策方法としては、「袋を二重にする」「しっかり密閉する」「ゴミ捨て場を仕切る」などが挙げられます。
ニオイが強いゴミを捨てる場合は一重では心配です。
必ず二重にしたり、しっかり密閉するなど工夫してください。
またゴミ捨て場周辺をブロックで覆うのも効果的です。
ただこれに関しては大きな出費になるため、極力費用を抑えるならシートを被せるのでも良いでしょう。

廊下や階段など賃貸物件の共用部分にある通路について

廊下や階段などの通路は、住民が不快にならないように「正しい使い方」が必要です。
実際クレームも多いと言われていますから、「自分の部屋の前だから」ではなく、共用部分であることを十分理解してから利用しましょう。
ここでは、通路の正しい使い方について解説します。

私物は置かない

少し前にも述べましたが、どんなものであっても通路に私物を置くことは禁止されています。
「小さなものなら……」と思うかもしれませんが、それでも通路の邪魔になるので絶対に置かないようにしましょう。
どうしても置きたい場合は、オーナーの許可が必要です。
とくに自転車やベビーカーは室内に置けないことが多いため、通路に出してきたいという方は少なくありません。
しかし「○号室の人が置いているから」と勝手に置くことは禁止されています。
無断で私物を置くと所有権を侵害していることになりますので気を付けましょう。

洗濯物を干さない

賃貸マンションではあまり見かけないかもしれませんが、賃貸アパートでは通路に洗濯物を干しているところもあります。
しかしこれもまた禁止されています。
「ベランダの日当たりが悪いから」というのは理由になりません。
たとえ注意されなくても多くの方が行き来する共用部で洗濯物を干すのは避けましょう。

もし物を置いている方を見かけたら

ほとんどの人が「トラブルに巻き込まれたくない」からと見て見ぬフリをすると思いますが、本人に直接注意をしなくても、オーナーや管理会社に伝えることはできます。
どこの住民が何を置いているのは詳しく伝え、オーナーや管理会社から本人に忠告してもらいましょう。
それでも片づけない場合は、強制退去になるケースもあります。
ちなみに、トラブルを避けるために特定されないように注意してください。
もちろんその旨を伝えればきちんと対応してくれますので、オーナーや管理会社に連絡をしたからと言って恨まれる心配はありません。
知らずに自分も私物を置いている可能性はあります。
今一度、確認してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?
賃貸物件の共用部分は、住民みんなが使用する場所であることが分かりました。
そのため、専有部分のように自分勝手に使うことはできません。
「契約したから部屋の周りは自分のもの」ではなく、マナーを守って正しく使いましょう。