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賃貸物件の防音対策とは?床・壁・天井の防音対策をご紹介!

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賃貸物件の防音対策とは?床・壁・天井の防音対策をご紹介!

賃貸物件では、ほかの部屋からの騒音が多かれ少なかれあると思います。
また、自分の部屋から騒音を発していないか気になるという方も多いのではないでしょうか。
とくに、お子さまがいる家庭やペットを飼育している方は、防音対策が重要です。
そこで今回は、賃貸物件でもできる防音対策についてご紹介していきます。

賃貸物件でもできる床の防音対策

賃貸物件で一番気になるのは床から伝わる騒音です。
まず最初に、床の防音対策について見ていきましょう。

騒音には種類がある

はじめに、騒音には種類があるということをお伝えいたします。
音の伝わり方は「空気音」と「固体音」の2種類です。
空気音は、音源から空気中を伝わって聞こえる音となり、たとえば外から聞こえる車の音や話し声や楽器の音などがあります。
空気音は、おもに窓やドア、換気扇などを伝わって聞こえるのが特徴です。
しかし、床を伝わって聞こえる音は、固体音となります。
固体音はさらに「重量床衝撃音」と「軽量床衝撃音」に分かれ、子どもが走る音や重いものを落とした音は重量床衝撃音です。
食器や雑貨などの軽いものを落とした場合や、通常の足音は軽量床衝撃音となります。
つまり、床の防音対策は、音の原因となる振動を抑える対策が必要となるのです。

防音性能を表す指標

床の防音対策をするときは、防音性能を表す「L値」を意識する必要があります。
L値とは、上の階で発生した騒音が下の階にどのくらい聞こえるのかを数値化したものです。
重量床衝撃音は「LH」、軽量床衝撃音は「LL」という表示になり、性能によって「L-40」などのように表され、数字が小さいほど遮音性が高いということになります。
マンションでは、音は聞こえるが意識するレベルではないという、「LL-45」が遮音性能の基準です。
また、床材の床衝撃音に対する低減性能を等級表記する方法、「ΔL(デルタエル)等級」が使われています。
L値が下の部屋に伝わる音を指標することに対し、ΔL等級はその製品がどれぐらい衝撃音を小さくする効果があるのかという商品の性能を表すものです。
防音性のある商品には、ΔL等級が記載されていることが多いので、防音対策をおこなう際に知っておくべき指標となります。
床の防音対策をするときは、できる限り性能の高いものを選ぶことがおすすめです。

床の防音対策

床の防音対策でもっともおすすめなのが、防音性のあるカーペットやマットです。
先ほどお伝えした、「ΔL等級」の高いものを選ぶようにしましょう。
賃貸物件は床のリフォームをおこなうことができないため、特別な工事が必要ない敷くだけのマットがおすすです。
とくにおすすめなのは、汚れた部分だけを取り替えることができるジョインマットで、お子さまがいても安心して使うことができます。
クッション性の高いものを選べば、お子さまが転倒した際もケガを防ぐことが可能です。
また、ペットを飼っている場合も、防音対策のほかペットの足腰にかかる負担を軽減するメリットもあります。

賃貸物件でもできる壁の防音対策

 次に、壁の防音対策についてご紹介します。

壁の防音方法には種類がある

壁の防音方法は大きく分けて「吸音」「遮音」「防振」の3種類があります。
それぞれの効果について見ていきましょう。

吸音

吸音は、音を吸収して反響を防ぐことにより音を小さくする方法で、人の話し声や音楽などの反響音を軽減する効果があります。
音が通過する際に音エネルギーが摩擦による熱エネルギーに変換されて減衰する現象で、海辺の消波ブロックを想像してもらうとわかりやすいです。
消波ブロックに当たった波はさまざまな方向に分散して音が減衰していきます。
吸音材のほとんどは、音が入り込む隙間のある多孔質素材でできているのが特徴で、考え方は海辺の消波ブロックと同様です。

遮音

遮音とは、音を遮ることで音がとおらないようにする防音方法です。
空気中に伝わってくる音を跳ね返して音を遮断することを遮音といいます。
家のなかで音を跳ね返すものといえば、壁やドア、窓などです。
しかし、全部の音を跳ね返せるわけではないので、一部はとおり抜けて反対側へ抜けていきます。
その抜けてしまった音が騒音となるのです。
そのため、遮音性のある素材を壁に貼ることで抜ける音を軽減する効果があります。

防振

部屋のなかで、物がぶつかった際に振動の伝わりを少なくする方法が防振です。
足音や洗濯機などの振動音が隣の部屋や下の階に伝わるのを防ぐ方法となります。
吸音や遮音は空気音の軽減に効果がありますが、防振は固体音の軽減に効果があるのです。
考え方としては、床の防音対策と同じとなります。

防音シートの選び方

賃貸物件の壁は大規模なリフォームをすることができませんので、防音シートがおすすめです。
基本的に、シートが厚いほど防音効果が高くなりますが、貼るのに手間がかかってしまいます。
また、強力な接着剤を使用しなければ貼れないようなシートは、原状回復のことを考えるとおすすめできません。
タイル状の防音シートは好きな場所に貼り付けて使うことが可能で、自己粘着タイプを選べば繰り返し貼ることができ、賃貸物件におすすめです。
1枚が60cm×60cm程度のタイルが一般的で、騒音が気になる箇所に貼ることで効果が期待できます。
また、突っ張り棒で固定するタイプの防音シートも賃貸物件におすすめです。

防音シートを貼るコツ

防音シートは汚れている壁に貼ると、はがれやすくなります。
防音シートを設置する箇所の汚れは、あらかじめきれいにしておきましょう。
また、サイズを間違えると隙間ができてしまい効果が半減してしまいます。
防音シートを設置する箇所の正確なサイズをしっかり測っておきましょう。

賃貸物件でもできる天井の防音対策

 最後に、賃貸物件でもできる天井の防音対策についてご紹介します。
床の防音対策は、下の階へ伝わる音を軽減できる対策です。
しかし、誰もが床の防音対策をしているとは限りません。
上の階からの騒音が気になる場合、まずは管理会社などに相談してみましょう。
それでも気になる場合は、天井の防音対策が効果的です。

防音材や遮音材をで防音する

上の階からの騒音で気になるのが、足音だと思います。
足音は生活するうえで避けることができない音です。
わざと騒音を出しているわけではないので、直接注意するわけにもいきません。
また、賃貸物件の構造によっては、話し声や音楽などが聞こえてくる場合もあります。
そのような場合は、音を吸収する吸音材と、音を遮断する遮音材の組み合わせが効果的です。
パネルやシートタイプの防音材がありますので、天井に貼り付けてみることをおすすめします。
しかし、壁や床に貼るのとは違って、天井にシートを貼ることはなかなか難しいことです。
DIYに自信のない方は、大家さんや管理会社に相談してみましょう。
もしかしたら防音対策のための工事をおこなってくれるかもしれません。
もしくは、大家さんや管理会社に許可を取って専門業者に依頼することも一つの方法でしょう。
また、これから物件選びをするという方は、曜日や時間を変えて数回内見してみることをおすすめします。

まとめ

今回は、賃貸物件でもできる防音対策についてご紹介しました。
ほかの部屋からの騒音はストレスですが、自分で対策できることもあります。
また、自分の部屋からの騒音を軽減することも大事です。
原状回復を考えたうえで、賃貸物件でもできる防音対策をおこなってみてください。